ドリーム小説  昨日着ていたレンさんの服からは香水の香りが消えてしまった。
 でも洗いざらしのそれからは洗剤の香りがして、嫌いじゃない。










「んー、いい匂い。」


 私はしっかり渇いた洗濯物を鼻に当てがって、思わずそんな声を上げた。


「いい匂いって、洗濯物が?」


「はい。この匂い好きです。」


 レンさんがキッチンに立ったままそう声を掛けてくる。今日はお店が休みなので、私は夕べ店にお邪魔してそのまま、レンさんの家に泊まった。毎週の日課になっている。いつもならどこか外食でもしようという話になるのだが、昼から出掛けたものの、あまりに外が寒いのでたまには家で食べようということになり、レンさんが夕食を作り、私が洗濯物を畳むことになった。お店を一人で切り盛りしているレンさんにとって、二人分の御飯なんて御手の物なようで、洗濯物を畳む私にちょくちょくじゃれにきたりする。付き合い始めてから数ヶ月が経ち、レンさんが思ったよりも甘えたなことに気付いたが、余計に愛おしく感じて嬉しくなったのは言うまでもない。


「前にレンさんにタオル貸したじゃないですか?あれ、洗って返してもらってから使った瞬間、いつもと違う匂いがして、いい匂いだからずっとこうやって鼻に当ててました。」


 私は目の前の洗濯物を鼻に今一度当てがって、匂いを大袈裟に嗅いだ。そんな私をレンさんは微笑ましいとでも言うように笑う。そしてキッチンから出て来たかと思うと、私を背中から抱きしめた。じわりと体温が伝わってくる。


「どう?匂いする?」


 レンさんからは甘い香水の香りが漂ってきた。


「香水の匂いがします。」


 私は顔を上げてレンさんの首元に顔を埋めた。くすぐったいのか、レンさんは吐息を漏らして笑う。


「この匂い嫌い?」


「好き。」


 目一杯その香りを吸い込んで答える。レンさんが身に纏うものは全て綺麗でたまらなく愛おしい。


「僕もちゃんの匂い好きだなあ。昔からこれだよね?」


 私は自分の香水の慣れ親しんだ香りを思い出しながら、レンさんがそれを綺麗な鼻で嗅いでいることを考えた。ちよっとした興奮を覚える。


「はい、クロエのなんですけど、変える気になれないくらい気に入ってるんです。」


「うん、ちゃんらしい。」


 そう言って私の額にキスを落とす。子猫にじゃれるようなレンさんのキスが私は好きで、たまらなくなる。もっともっと、とねだるように私はレンさんの頬に手を添えて、唇を重ねた。しばらくそうしていると、雰囲気も知らずにお湯がぽこぽこと沸く音がする。それでもレンさんはキスを何度も落としてやめようとしない。


「レンさん、お湯沸いてますよ。」


「うん、知ってる。」


 唇が触れ合う近さで吐息を漏らして笑うレンさん。


「お湯溢れちゃう。」


「大丈夫、大丈夫。」


「でも・・・。」


 呑気なことを言うので、私がそれでもと訴えかけようとしたものの、レンさんは唇を重ねて封じてくる。


「もうちょっとちゃんにくっついてたいの。」


 甘えた声でねだるのだから、ずるい人だ。私はしばらくレンさんのしたいがまま、人形のように大人しくしていた。






 レンさんが作ってくれたのはサーモンとクリームチーズの生春巻とピーマンの肉詰め、それにコールスローサラダがカフェボウルに綺麗に盛りつけられている。


「やっぱりレンさんって何でも出来ちゃうんですね。」


 一点一点に物凄い技量が必要なようには思えないが、やはりバーを経営しているだけあって、盛りつけが華やかだ。


「そう?普通だよ。」


 私の褒め言葉に対してレンさんは照れる様子もせず、本当にたいしたことはないというような口ぶりで答えた。


「レンさんとお店以外でビール飲むなんて、なんか新鮮ですね。」


「だね、変な感じするよ。」


 細かい泡のたったビールを、そんなにも上品に飲むことはないだろうと言ってやりたくなるくらい綺麗に飲むレンさん。レンさんはお気に入りのギロチンを、私は飲み口が爽やかなニュートンを飲んでいた。


「そういえば最近、お客さんが増えてきましたね。」


 ふと最近の店内の様子を思い浮かべたので、私が素直にそう伝えると、レンさんは唐突な切り出しだったためか何のことか話が掴めていないように顔をぽかんとさせた。私がすぐにお店が、と加えるとレンさんはようやく納得したように頷いた。


「本当だね。最近若い子がお酒飲まないようになってきてるってニュースで聞いたから、この仕事も長くないかなって思ったけど、最近若い子がよく来てくれるんだよね。」


 若い子、なんて言い方をするのが妙にしっくりきてしまうのはレンさんがあまりにも年齢に不相応な大人っぽさを醸し出しているからだろう。付き合ってから知ったが、レンさんは私より年下だというのだから未だに納得がいかない。


「レンさんのお店は女の子多いですよね。」


 私と同じくらいに見受けられる女性からまだ成人式を迎えたばかりなのでは、と思えるほどに初々しい女の子達。以前は数名で来ていたのに、今では一人でお酒やレンさんとの雑談を楽しんでいる人も多い。それを私はカウンターの端で見ながら、レンさんがいきいきしていることに喜んでいた。


「んー、確かに。ちゃんもだけど、若い女の子が来てくれるとやっぱり嬉しいな。お店に華があってさ。ちゃんが初めて来た時も店内が一瞬で色付いた感覚がしたんだよ。」


 くさい台詞だ、と私は顔を覆い隠したくなるのを抑えるべく、生春巻をかじった。


「ん、おいしい。」


「良かった。」


 また吐息を漏らして微笑む。レンさんが小さく舌で音を奏でて私にキスをせがんでくるので、顔を近付けて幼いキスをした。甘い味のする綺麗な唇、舌がぴりぴりする彼お手製の生春巻のタレ、どちらのせいか分からないけれど唇が熱くなった。










 ― 今からお店行きますね。






 私は土曜日の仕事を終えて、毎週やってくる日曜、月曜の2連休にうきうきしていた。私の会社は土曜日は仕事があり日曜日は定休、もう1日好きな曜日に休めるようにシフトがあり、私は当然のようにレンさんのバーが休みの月曜日を毎週休みにしていた。仕事がある時はやはり会えないので、休みを利用して毎週会いに行くのが私の一番の楽しみなのだ。既にレンさんのお店は営業が始まっているとは分かっているが、それでも一応こうして毎度メールを入れておく。私は会社のトイレで化粧を直し、服の皺をぴっぴと整えてお店へ向かった。駅から歩いてすぐの、立地の良い店なので、駅を降りてすぐに見慣れた顔を見付けた。いつもカウンターに座ってレンさんと楽しそうに声を弾ませている若い女の子二人組だ。レンさんと話すのを楽しみにしているようで、土曜日にいつも来ている。






「どうしよう、断られたら・・・。」






 二人の内の気弱そうなおっとりした女の子がそう言ったのが聞こえた。盗み聞きするつもりはなかったのだが、すぐ前を歩いているのでどうしても耳に入ってしまうのだ。


「大丈夫だよ、レンさん優しいし、デートくらい良いって言ってくれるでしょ。」


 耳を疑った。いや、疑うというのはおかしいかもしれない。レンさんは確かに優しくて見た目も申し分ない。あの綺麗な声に微笑みが加われば誰だって虜になるだろう。だからレンさんがデートに誘われることくらい、当然と言えば当然だ。なのでここに相応しい表現とすれば、許しがたい、だろう。私は彼女らの顔を思い出す。そんなに華やかなイメージではない。


「でもレンさん、彼女とかいたら悪いし・・・。」


 誘おうとしている当人の彼女は自信なさげにそう言っている。そうだ、その通りだ、と私はすました顔で思いながら彼女達の後に続く。レンさんのお店までが遠く感じた。すると彼女の友人は大きく笑って、自信満々に口を開いた。


「大丈夫だって。レンさん優しいじゃん。」






 そうだ、レンさんは優しい。その優しさは私だけに与えられたものではないのだ。私は何故か自分にだけレンさんは優しくしてくれているのだと、勘違いしていた。レンさんが断る保証はどこにもなかった。逃げ出したい。










「いらっしゃいませ。」


 既に客が何人か楽しんでいたようで、軽い談笑が耳に飛び込んだ。私はレンさんに微笑みで返事をしてから、いつもの席に座る。店の奥のカウンター席は店内が見渡せるので好きだ。すると先程の女の子達もいつもいるカウンターの中央あたりの席に着いた。


「レンさん、生ふたつください。」


 彼女達がそう注文するのに、レンさんは柔らかく笑みを浮かべてジョッキにビールを注ぎ始めた。私はその一連の流れが芸術のように感じられてじっくりと見つめてしまう。すると私の熱烈な視線に気付いたのか、レンさんがちらりとこちらを見る。狭いカウンターなので目が合うことも不思議ではないのだが、私は特別な理由を付けたがってしまうのだ。


ちゃん、いつものでいいの?」


 声を飛ばすように、私に尋ねるレンさんを私は見詰めて頷いた。するとレンさんは彼女らにビールを出してからいつものギムレットを作ってくれる。


「今日もお仕事お疲れ様。」


 綺麗な指先でグラスを置いてそう言うと、棚からグラスをもうひとつ取り出してベルギービールを注いだ。


「レンさんも飲むの?」


 私が尋ねるとレンさんは頷いた。


「うん、さっきお客さんから勧められて何杯か飲んだからもういいかなあって。」


 レンさんはこの温厚な人柄からか、老若男女問わず、いろんな客から可愛がられているらしく、よく勧められては断れず一緒に飲むらしい。


「そうなんだ。なんかこんな時間からレンさんとお店で飲むなんてあんまりないですよね。」


 いつも閉店してからがほとんどなので、客がいる中でこうしてグラスをかつんと音を立てて合わせることはあまりない。


「そうだね。そういえばちゃんが観たいって言ってた映画借りといたよ。今日観ようか。」


「あ、ユージュアルサスペクツですか?観る観る!」


 この会話が彼女達に聞こえていればいいのに、と私は聞こえよがしに大きく頷いた。ちらりと彼女達を見てみると、残念なことにこちらを見てもいない。


「ねえ、レンさん。」


「ん?どうかしたの?」


 私はずいっと前に体をのめらせながら呼んでみる。レンさんがふんわりと微笑みながらそれに応える。ここが街中なら、私達は完璧に恋人同士だと疑いもなく思ってもらえるだろう。それなのにレンさんの店だからというだけで、私は肩書を隠さなければならない。そうするように言われたことがないといっても、そうすべきだと流石に分かる。


「あそこにいる二人組の女の子、いつもいますよね。レンさん仲良いんですか?」


 それとなく聞くつもりが、妙に語気が強くなってしまう。しかしレンさんはそれを全く気にするそぶりも見せずに頷いた。


「うん、まあ仲が良いというかお客様だからね。良くしてもらってるよ。この前も差し入れもらっちゃったしね。」


「そうなんですか。可愛い子達ですね。」


 私はにっこりと笑って心底そう思っているという口ぶりで答えると、レンさんは不思議そうな表情を浮かべる。


ちゃんがああいうタイプの子を可愛いっていうの、なんか珍しいね。もっときつい感じの顔が好きじゃなかった?」


「そうですけど、一般的に見て可愛いんだろうなあって思ったんです。」


 はっきり言えば私の好みの顔立ちではない。それでもその若さはやはり男性を惹きつけるのだろうということは、よくわかるのだ。するとタイミング良く彼女達が注文をしようとレンさんを呼んだ。レンさんは親しげに応えた。そして私を見つめて、溢れ出したかのような笑みをこぼす。


「まあモテそうだけどね、よくわかんないな僕は。」


 そういうとレンさんは私の頭に軽くぽんっと手を乗せて髪を柔らかく撫でて、彼女達のもとへ行ってしまう。髪から熱が伝わってきてしまいそうだ。気持ちの良いレンさんの指先を私は食べてしまいたい衝動に駆られる。ぼうっと思想を巡らせていると、大きな声が私の耳に飛び込んだ。






「レンさんと遊びたいらしいんです、この子。駄目ですか?」






明るい声がそう言っている。私は全く聞いていない素振りをしながら、視界の端で彼女達を捕らえた。


「ええ?そんな冗談ばっかり。」


 レンさんはふわふわした笑顔でそう答えて手をひらひらと横に振った。


「本当なんです。レンさんと遊んでみたいんです。レンさんのこといろいろ知りたいんです。」


 大人しそうだった彼女が酒の力に任せてグイッと強気に迫っている。ふと、レンさんは断らないのではないかと思った。不安がぼんやりと私を取り巻く。


「僕と遊んでも楽しくないよ?」


 困った顔を浮かべているが、彼女達に不快感を与えないように気遣っている。どう見たって私はいい気分にはなれない。


「そんなことないです、私レンさんのことが好きなんです。だからお願いします!」


 頭を下げるでもなく、彼女は力強くレンさんに頼んだ。レンさんは鉄壁の笑みを崩さない。それにいつも救われていたが、今回は違った。


「レンさん、ご馳走様。」


 私は少し大きな声でそう言って、彼女達の会話を遮った。レンさんはきょとんとしている。え、と小さく声を漏らした。いらいらしてしまう。別にレンさんが悪いわけでもなく、だからといって彼女達が悪いわけでもない。ただ私は自分が思っていたよりも嫉妬深く、同時にとても脆いようだ。


「お会計お願いします。」


 いつも閉店してからお金を払おうとすると、要らないと頑ななレンさんにぴしゃりとそう言ってやると、レンさんは珍しく不機嫌そうな顔を見せた。不機嫌な顔をしたいのはこちらの方だ。否、もうしているに違いないが、しかしそんな顔をされる謂れはない。レンさんはカウンター端のレジにやってきた。私はおおよその計算で会計を出すと、その私の手首をレンさんが掴んで手前に少し強引に引き寄せると、カウンターという狭くても抱きしめるには少し遠い距離を無視して、私の頭を抱き抱えてレンさんの胸に埋めた。彼女達が呆然と見詰めている。私もびっくりして動けずにただレンさんの腕の中で大人しくしていると、レンさんは一息吸って覚悟を決めたように口を開いた。






「僕の彼女です。こんなこと一つでも機嫌損ねちゃう子なんです。でも僕はちゃんのそんなとこも好きだから、帰したくないんです。だから気持ちは嬉しいけどごめんね。」






 レンさんの言葉にいつの間にか店内にいた全員が耳を傾けていた。私はぽかんとしたまま狭い空間で掴まれた手首を見ていた。


「だからちゃん、帰らないで。僕、ちゃんと一緒に映画見るの楽しみにしてたんだから。」


 一番欲しかった言葉だと思ったつもりはないのだが、それでもレンさんのその言葉があまりに嬉しくて私は涙腺が緩みそうだった。


「れ、レンさんの馬鹿・・・。」


 涙が下ってきたのをぐっと堪えて顔を上げて精一杯にそう言うと、レンさんは笑った。


ちゃん、変な顔になってるよ。」


「それ今言わなきゃいけないことですか?」


 情けなくて涙も引っ込んだ。しかしレンさんが微笑みかけてくれるので、私はどうでもよくなってしまう。


「怒らせちゃったから今日は僕の奢りね。」


 吐息を漏らすように笑うレンさんに私は笑った。


「いつもだいたいお会計受け取ってくれないくせに。」


 私が呟くとまた笑って頭を撫でられたのだから、私はそれ以上何も出来なくなってしまった。










 結局彼女達は諦めて帰り、他の客に冷やかされながら閉店したのだが、レンさんは「ちゃんがまさか妬きもち妬くとは思わなかったから意外だった」と言って、「でもちょっと嬉しかったよ」と続けて私にキスをした。それ以上は私を責めたりすることもせず微笑んでくれる。私はレンさんに悪いことをしたと後ろめたい気持ちもあったのだが、それに救われたのだった。






「カイザーソゼがこいつだったとか全然分からなかったです!このどんでん返しは凄い!」


 私が興奮気味に今見たばかりの映画について語るが、レンさんは少し上の空で私の肩を抱いた手で頭を控えめに撫でていた。


「だよね。まさかの結末だよね。」


 それでも私の言葉に答えてくれる。そして私に触れるようなキスをする。すぐに離れることが惜しくてもう一度とせがむと、たっぷりとキスをくれた。


「あぁ、カイザーソゼ格好良すぎですね!」


 唇が離れてから、レンさんのキスひとつで気分が良くなってしまい、子供のように覚めやらぬ興奮をそのままに私が伝えるとレンさんは困ったように眉を下げた。


「ちょっとちょっと、僕のキスの後にそれはおかしいでしょう?」


 少しいじけてそう訴えるレンさんに私は思わず頬が緩んでしまう。


「なに、妬きもちですか?レンさんでも妬くの?」


 いつもなんだか余裕たっぷりのレンさんが珍しく可愛く思えて冗談にからかう。


「当たり前だよ。僕なんていつも必死だよ?」


「ええ?嘘ばっかり。」


 私が笑うとレンさんは手元に転がっていたテレビのリモコンを取って、流れるような動きで電源を切った。そして私にまたキスを落とす。先程より少し力強くて体重を乗せてくるので私はそれに身を任せてソファのあいたスペースに体を埋めた。


「あんまり僕を妬かせると豹変するかもよ?」


 電気の明かりをレンさんがさえぎって、私に覆いかぶさる。柔らかな髪が私の頬をくすぐった。いつも結われている髪がさらさらと流れている姿を知っているのは私だけなのだろう。


「豹変?」


 お茶目なことを言い出すレンさんが可愛くて私が笑うと、レンさんはソファに付いた腕で私の髪の毛を梳かすように撫でながらもう一度キスをくれる。


ちゃんが思ってるより、僕は悪いやつかもしれないよ?」


 不敵な笑みを作っているつもりなのか、レンさんはちょっとふざけて唇を片方吊り上げて笑う。下衆な笑い方のはずのそれが、どうしても上品に見えてしまうので困ったものだ。


「いいですね、カイザーソゼみたい!」


 私はそういってレンさんの頬に両手を添えて、その綺麗な肌を撫でた。するとレンさんは少し拍子抜けといった様子で目を丸くしてから、また柔らかいいつもの笑みを取り戻す。


「今は映画に夢中ってことね。」


 うるさい私にレンさんは負けてしまったようだった。






「まさか映画の主人公が僕の敵になる日がくるとは思わなかった。」






 そうレンさんが呟いた時には既に私はレンさんの唇を求めていたのだった。




















―あとがき―
久しぶりの更新です。「ジン+ライムジュース」の続編というか、スピンオフというか。
メールや拍手で随分前からかなりの件数、「ジン+ライムジュースの続編を!」というお声を頂いており、
お時間が掛かってしまいましたがなんとか書き上げた次第です。
嫉妬しちゃう彼女と、そんな彼女にめろめろなレンが書きたかったのですが、甘く仕上がってますでしょうか。
ついでにユージュアルサスペクツは私が大好きなサスペンス映画です。
タイトルに関してはその映画に出てくる悪役の「カイザーソゼ」の響きがどうしても使いたかったので。

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